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箱根駅伝 成功のメソッド

箱根駅伝

成功のメソッド

 

 今年の箱根駅伝は、青学の完全優勝で幕を閉じた。これで箱根3連覇。さらに今シーズンは出雲駅伝全日本大学駅伝と合わせて3冠制覇なので、原晋監督が10年かけて手がけてきた「勝つチーム作り」が真に花開いたといってもいいかもしれない。

 

 今年もう一つ話題になったのは、関東学生連合の照井明人(東京国際大4年)が、10区で“幻の区間賞”となったことだろうか。関東学生連合はオープン参加のため参考記録となるが、区間賞だった順大・作田直也の記録を2秒上回った。

 照井は2年前の冬、青学大東洋大の合宿にチームメートと短期的に参加している。練習への意欲、質、睡眠、食事。すべての面で差を痛感させられ、その貴重な経験を自分の大学に持ち帰った。

 まず青学大の「目標達成シート」を導入した。月に1度、目標を設定。実行計画、目標達成に不足したことを具体的に記した。それを選手の前で発表。目標達成シートは寮の玄関に張った。課題を明確にした。

 4年で主将になると、ペース走も東洋大の基準にした。これまでは1キロ3分20秒前後だったが、東洋大が3分5秒でやっていると知ると、妥協しなかった。取り入れたものの、自分もきつい。「背中で引っ張ってペースをつくろう」と無理もした。すると知らぬ間に「スピードもスタミナもついた」。大学2年の時、1万メートル自己記録は29分27秒53。昨年11月の記録会では29分6秒8。飛躍的に成長し、その結果オープン参加で初となる区間1位の快挙を達成した。

 

 ところでそもそもこの選抜チームとは、予選会で敗れた大学の個人成績から上位16人を選出し、そのうちの10名が走る。各校のエース級が揃うわけで、単純なタイムの合計だと弱いはずがない。実際、3区の平賀喜裕(駿河大学4年)も区間2位の好タイムだった。にもかかわらず、総合では最後から2番目の着順だった。今年に限らず、例年ほぼ2桁順位で終わっている。ただし、2008年だけは4位の好成績を残した。何が違ったのか?

 

 学連選抜の監督は、予選会で落選した大学のうち最上位の大学の監督が務める。2008年は青学の原監督だった。監督曰く、「全員が力を出し切れば、例年のように下位に低迷するはずはない。では何が足りないのかと言えば、やはりチームとしての結束力、つまりはチームワークです。」

 駅伝でチームワークって、と思うかもしれない。確かに、レース本番では個人毎の力量が試される。しかし本番に臨むまでの準備において、孤独でストイックな練習を続けるのと、チームの中で互いに切磋琢磨し、あるいは助け合い励まし合いながら練習を続けるのでは、得られる結果が全く違うことは明白だ。

 選抜から駅伝本番までは約2ヶ月と短く、合同練習などの回数も2〜3回程度。日々の練習も基本、各自にお任せとなりがちで、監督も選手の様子を把握しづらい。そんな中、原監督はまず1回目の練習会で、選手それぞれに「君たちはどういう気持ちで出るのか」と質問をする。「記念のお祭り気分で出るのか、母校と同じ気持ちで勝負していくのか、シードを取るのか、優勝を狙うのか」と、どこなのか確認することから始めたのだ。

 上から目線で目標を押し付けることはしない。選手自身がチームの方向性を考えることで、「自主性」「自立」を引き出したそうとした。そのために16人のメンバーをランダムに2つに分けてミーティングを重ね、意思疎通を図った。

 11月下旬ではAグループが総合3位、Bグループがシード権獲得というバラバラの目標だったが、メンバー全員が連絡先を交換して、積極的にコミュニケーションをとった結果、最後は「総合3位」と統一した目標を掲げることができた。さらにチームの結束力を高めるために、選手たちで選抜チームのチーム名を決めた。その名も「J・K・H SMART」アルファベットは11の大学の頭文字を表すだけでなく、K(関東)H(箱根)からJ(日本)を目指すかっこいい(smart)ランナになろうという意味も込められている。

 

 原監督のコメント。

「合同練習の日は走ることよりも、選手間のコミュニケーションを図るためのミーティングに多くの時間を割きました。選手たちにチームの目標を設定させたり、チームの愛称を考えさせたりなど、11大学16名の選手たちの気持ちをまとめるために、いろいろ工夫をしたつもりです。」

 

 練習後のダウン中や食事のときなど、主将の久野(拓大4年)を中心に選手同士が積極的にコミュニケーションを取り合い、和気藹々とした様子が見られ、次第に皆が1つのチームになっていく。

ただの仲良しではない。責任と緊張感も高まった。「3位になる」という具体的な目標の理解と共有で、チームの一体感と併せて個々の選手のモチベーションも向上する。自己ベストタイムを交換し、ライバルを作って切磋琢磨し合う。他校の練習方法や普段の生活スタイルなど、学連選抜での経験を大学のチームに持ち帰り、次のチャンスに活かすことも考えている。

 そしてレース本番。一人一人が自分の役割をきっちりと果たし、躍進を見せた。

 10区アンカー横田(青山学院大4年)はレース後のインタビューでこう答えている。

「ゴールの向こうに、今回の“仲間”たちの姿が見えて、タスキをつないできた重みを感じました。

今年の関東学連選抜は、チームが一体となれたことが強さの秘密です。少し格好良く言えば、“心のタスキ”をつなぐことができたのではないでしょうか。」

 

再び原監督のコメント。

「学連選抜の監督をやらせてもらって、やはり大事なことは「チームの和」であると。陸上は確かに個人競技ですが、一つの目標に向かって一致団結して頑張るという姿勢が大切だと再確認しました。」

 

 原監督のチーム作りのスタイルは、青学でも選抜でも変わらない。A4用紙1枚に1年間の目標と1ヶ月ごとの目標、その下に試合や合宿ごとの具体的目標を書き込む。選手一人一人が、自分自身で考え、自分の言葉で書くことが重要だ。目標管理シートは寮の階段に張り出され、全員が何を考え、何を実践しているかがわかるようになっている。それぞれが設定した目標をどれだけ達成できたか、グループミーティングで進捗状況を報告しあい、目標を実現するためにどうしたら良いかを考える。そのほか、練習日誌や合宿プロジェクトシート、試合結果報告書なども書く事を徹底する。

 自分の頭で考え、部員たちの前で喋ることでみんなに自分の考えを伝えるとともに決意を強くする。さらにみんなとグループトークすることで考えや決意を共有し、チームの和を広げる。

これらは、監督が中国電力勤務時代に「伝説の営業マン」とよばれるようになるために学んだ事だという。

 

 確かに目標設定は、みんなやっていることだけど、ここまで徹底し、かつチームワークを活用して底上げするというのは、なかなかできないことだ。冒頭で述べた通り、これを青学に根付かせるのに10年かかったというのも頷ける一方、その効果はきちんと証明されたと言えるだろう。

 

 青学の勝利を讃えた後で、そろそろ我々も今一度、自分の仕事のスタイルを振り返る機会ではないだろうか。

 

メリル・ストリープのスピーチ

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一聴の価値あり。

 

我が国で最も尊敬される座に就こうとするその人物が、障害をもつリポーターの真似をした瞬間のことです。

特権、権力、抵抗する能力において彼がはるかに勝っている相手に対してです。心打ち砕かれる思いがしました。

その光景がまだ頭から離れません。映画ではなくて、現実の話だからです。

このような他者を侮辱する衝動が、公的な舞台に立つ者、権力者によって演じられるならば、人々の生活に浸透することになり、他の人も同じことをしていいということになってしまいます。

軽蔑は軽蔑を招きます。暴力は暴力を呼びます。力ある者が他の人をいじめるためにその立場を利用するとき、私たちはみな負けるのです。

http://courrier.jp/news/archives/72974/

トニー滝谷

村上春樹の短編では

トニー滝谷」が好きだ。

 

アメリカの古着屋で買った

Tシャツにローマ字でプリントされていた

Tony Takitani から想像を膨らませて

書いたというのを「雑記集」を読んで

初めて知った。

 

小説家の想像力ってやはり並みじゃないですね。

当たり前やけど。

目標

最近、朝に夕に走り始めた。

iPhoneのアプリで走った距離が分かる。
12月に入って22キロ走ってる。

月間100キロ走れるようになったら、
ハーフに出よう。出来れば春ごろ。

その倍くらい走れるようになったら
フルに挑戦する。出来れば秋ごろ。

2017年の目標はフル完走や❗️